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ここまで、 Arduino勉強会/0F-lbeDuino誕生、 Arduino勉強会/0G-lbeDuinoシールドを作る、 Arduino勉強会/0H-アイロンプリントのすすめ とlbeDuinoのハード関連の説明をしてきましたので、 lbeDuinoの開発環境について説明します。
lbeDuinoの最大の特徴は、同じソース、同じシールドをArduinoとlbeDuinoで使え、LPCXpressoを使ってデバッグできる点にあります
開発に必要なものは、以下の2つです。
プログラムの書き込みとデバッグには、CQ出版の トランジスタ技術2014年3月号 の付録のトラ技ARMライタを使っています。*1
これにL字のピンとジャンバーピン(タクトスイッチの代用) *2 を付けて使っています。ブレッドボードに差すこと考えメスのL字コネクターではオスのL字ピンを使いました。
トラ技ARMライタの書き込みは、トラ技で紹介されています。
LPCXpresso IDEを ダウンロードページ からダウンロードします。 トラ技のサポートページ に手順が詳しく載っていますので、参考にしてください。
ダウンロードしたLPCXpressoは、フリー版でもアクティベートが必要です。
最初に、シリアル番号を取得します。 LPCXpressoを起動して、HelpメニューからActivate LPCXpresso (FreeEdition)→Create Serial number and Activate...のメニューを選択します。
Copy Serial Number to Clipboardにチェックを入れてOKボタンを押します。
アクティベートには、以下のページでregisterからユーザ登録して、loginしてください。 LPCXpresso Key Activation
ログインに成功すると以下のアクティベーションページに移ります。
先ほどのシリアルナンバーをペーストし、 Register LPCXpressoを押すとしばらくしてユーザ登録したメールアドレスにアクティベーションキーが送られてきます。
HelpメニューからActivate→Activate (FreeEdition)を選択し、シリアルナンバーを入力すれば完了です。
最新のソースは、Githubからダウンロードすることができます。 LBEDはまだ開発途中なので、更新が必要なのでgitを使って最新のページにすることをお薦めします。
ソースを保存するディレクトリに移動した後、ターミナルソフトで、以下のコマンドを入力してください。
$ git clone https://github.com/take-pwave/lbed
ソースを最新に更新するには、lbedのディレクトリで、以下のコマンドを入力してください。
$ git pull
gitが使えない場合には、以下のURLでGithubのlbedのページを表示して、Download ZIPボタンからzipファイルをダウンロードしてください。
lbedのディレクトリには、他のボードのlbedが含まれています。lbeDuinoでインポートするプロジェクトは以下の4つです。
LPCXpressoを起動してProject Explorerのタブで右クリックすると以下のポップアップメニューが表示されます。
GeneralのExisting Projects into Workspaceを選択します。
Select root directoryのBrowse...ボタンでgitコマンドでダウンロードしたlbedの必要なプロジェクトのディレクトリを 選択し、Finishiボタンを押します。
インポートされたプロジェクトがProject Exploreに追加されます。
これを必要な4つのプロジェクトに対して繰り返します。
lbeDuinoのメインのプロジェクトは、LBED_lbeDuino_MAINです。プロジェクトを展開すると、 以下の様になります。
ユーザの使用するのは、srcと Examplesの2つだけです。srcには、最新版でチェックしたスケッチが入っています。 これとExampleのBlink.cppを入れ替えます。
ビルドは、LBED_lbeDuino_MAINプロジェクトを右クリックして、Clean Projectを実行した後、Build Projectを選択します。
Consoleに以下の様にBuild Finishedが表示されればビルドの完成です。
トラ技ARMライタをlbeDuinoのソケットに差します。
初回だけデバッグ用の設定を作成するために、Quickstart PanelからDebug 'LBED_lbeDuino_MAIN'[Debug]を選択します。 2回目以降は、メニューアイコンの虫をクリックするだけです。
最初は、トラ技ARMライタが認識できずに、以下のダイアログが出ます。
ここで、Search for any enabled emulatorボタンをクリックすると、Toragi_LPC Writer CMSI-DAPが見つかりますので、 ここで、OKボタンを押します。
プログラムが無事lbeDuinoにダウンロードされたら、以下の様にデバッグ画面が表示されます。 ここで、RunメニューからResumeを選択するとBlinkが動き出します。
まだ、デバッガが有効なので、好きなタイミングでブレークポイントをセットして止めることができます。
デバッグを終了するには、RunメニューからTerminateを選択します。
プログラムの書き込みとデバッグ開始手順は同じなので、ここからはデバッグの手順について説明します。
ユーザがsrcディレクトリに作成したスケッチは、src_baseにあるプログラムによって起動前の処理を行った後、 呼び出されます。 デバッガでは、src_base/Main.cppのmain関数で止まるように設定されています。
ユーザの作成したスケッチ(ここではBlink.cpp)で止めるには、2つの方法があります。
デバッグには、上部アイコンメニューのデバッグアイコンを使用します。
右から
があり、通常は、終了、続けて実行、Step Into、Step Over、Step Returnを使います。
main関数の最初のstep()で止まったところで、右から4番目のStep Intoを実行して下さい。 Blink.cppが開き、step()関数の最初(以下の図では6行目)で止まります。
プログラムのチェックが終わり、処理の途中で関数の呼び出し元まで進めたいときには、 Step Returnを使用します。
今度は、Main.cppの21行目で止まりますので、またStep Intoを実行します。今度は、Blink.cppの9行目で止まります。
変数の値を見たいときには、変数の上にマウスを移動すると、変数の値が表示されます。
1行ずつ実行するには、Step Overを使用し、指定した行まで実行するには、止めたい行をマウスでクリックし、右クリックでRun to Lineを実行します。
lbedのダウンロードした時に作成されたArduinoの中のLbedをユーザのドキュメントディレクトリ/Arduino/librariesにコピーしてください。
Arduinoでlbedライブラリを使用する方法は、 Arduino/Arduinoでmbedユーザライブラリーを動かす に紹介しています。
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