2011/07/31からのアクセス回数 7618
技評のWeb版で紹介されている Titanium Mobileで作る! iPhone/Androidアプリ ですが、Titanium Studioのフリー版でdebug機能も使えるようになったので、試してみることにしました。 *1
Titanium Studioのインストールは、 Get Started Guide に従ってインストールします。
Titanium Studioのダウンロードには、ユーザ登録が必要です!
Titanium Studioは、EclipseベースのAptanaStudioが元になっているため、Eclipseユーザなら同じような感覚でプログラミングができます。
File->New->Titanium mobile projectを選択し、新規プロジェトDemoを作ります。
と入力すると、自動的に2つのタグウィンドウを持つ、アプリケーションのひな形が生成されます。
ここで、左のApp ExplorerのResourcesを右クリックし、Debug As->iPhone Simulatorを選択すると、 1分ほどでiPhoneシミュレータが起動し、以下の画面が表示されます。
これから作るデモプログラムは、日々の体重、体脂肪、万歩計の記録と日々の食事をFoodlogに登録する 機能を持ったものです。
最初に、Tab2のウィンドウにFoodlogのWEBページを表示してみましょう。
app.jsの
var label2 = Titanium.UI.createLabel({ color:'#999', text:'I am Window 2', font:{fontSize:20,fontFamily:'Helvetica Neue'}, textAlign:'center', width:'auto' }); win2.add(label2);
を以下のように書き替えます。
var webView = Ti.UI.createWebView({ url: 'http://www.foodlog.jp/' } ); win2.add(webView);
urlに表示したいWebページのURLを指定するだけです(とても簡単!)。 iPhoneシミュレータが起動したら、画面右下のTab 2をクリックすると、 以下の画面が表示されます。
Titaniumでは、Windowの定義を別ファイルにすることができるので、 画面の管理が楽になり、画面の再利用も楽になります。
先ほどのFoodlogのWebページ画面をfoodlog_window.jsに分けてみます。 foodlog_window.jsを次のようにします。
win = Ti.UI.currentWindow; var webView = Ti.UI.createWebView({ url: 'http://www.foodlog.jp/' } ); win.add(webView);
app.jsのwin2の定義では、先ほど入れ替えた部分を削除して、createWindowの引数にurlを追加します。
win2の定義は、以下のようになります。
var win2 = Titanium.UI.createWindow({ url: 'foodlog_window.js', title:'Tab 2', backgroundColor:'#fff' }); var tab2 = Titanium.UI.createTab({ icon:'KS_nav_ui.png', title:'Tab 2', window:win2 });
FoodLogのサイトにユーザ登録し、Sign inするとマイフード画面を表示することができます。
しかし、foodlog_windowの画面では、ログインしていないので「マイフード画面」が表示されません。
そこで、foodlog_window.jsに自動ログインの機能を追加します。
Titaniumには、WebサーバにアクセスするためのHTTPClientが用意されているので、これを使って HTTP要求を送ります。
foodlog_window.jsを以下のように変更します。
FoodLogのurlもマイページを表示するようにhttp://www.foodlog.jp/calendar/に変えます。
// 自動ログインの処理 var xhr = Ti.Network.createHTTPClient(); xhr.onload = function(e) { //handle response Ti.API.debug("Login OK"); }; xhr.onerror = function(e) { Ti.API.debug("Error:" + e.toString); }; xhr.open('POST','http://www.foodlog.jp/account/login', false); xhr.send({ 'login[account_code]': 'あなたのユーザID', 'login[password]': 'あなたのパスワード' }); // FoodLogのWebページを表示 win = Ti.UI.currentWindow; var webView = Ti.UI.createWebView({ url: 'http://www.foodlog.jp/calendar/' } ); win.add(webView);
タブからTab 2をクリックしてください。無事FoodLogのマイページが表示できたら完成です。
もし、iPhoneシミュレータが原因不明の障害で異常終了したら、 ProjectメニューからCleanを選択し、Demoプロジェクトを一度クリーンアップしてから、 再度実行してみてください。
ここまでのプログラムソースは、
にまとめてあります。
皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。