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Armlibが異なるCPUアーキテクチャーで使えて、便利なことを示す例として、オプティマイズの EZ-ARM7 を使ってみます。*1
EZ-ARMの特徴をあげると、
今回は、EZ-ARM7付属のライターとGDBスタブを使うため、VM-Wareと併用することにしました。
もちろん、テストプログラムはLEDの点滅です。 ただ、今回はforループによる遅延ではなく、タイマー割り込みを使って、Armlibが便利なところを 示すことにします。
arm/armlibを使ってみると同様に、armlibのサンプルにあるmakefileをコピーし、以下の項目をセットします。
TRG = blink ARMLIB = $(HOME)/local/arm/armlib ARCH = lpc2000 ARMLIB_ARCH_SRC = processor.c timer.c ARMLIB_SRC = LDFLAGS = -T$(ARMLIB)/arch/$(ARCH)/boot/lpc2214-rom.ld -lm -nostartfiles -Wl,-Map=$(TRG).map,--cref,-nostdlib
global.hは、サンプルのglobal.hをそのまま使います。
メインのファイルは、blink.cです、これはオプティマイズの例題から引用したので、ファイル名を
同じにしました。
#include "global.h" #include "lpc2000.h" #include "processor.h" // include processor initialization functions #include "timer.h" static void ledInit(){ PINSEL1 = 0; IO0DIR |= 0x40000000; IO0SET = 0x40000000; } static void ledOn(int led){ IO0CLR = led; } static void ledOff(int led){ IO0SET = led; } int main(void){ int i; // initialize processor processorInit(); // initialize timers timerInit(); ledInit(); while (1){ ledOn(0x40000000); timerPause(500); // wait 500 msec ledOff(0x40000000); timerPause(500); // wait 500 msec } return 0; }
Macでmakeコマンドを実行します。
$ make
blink.hex blink.bin, blink.elfが生成されていれば成功です。
次にWindowsマシンに、EZ-ARM7を接続し、付属のライターで書き込みます。 (ここでは、VM Wareのファイル共有機能を使います。)
Cygwinを起動し、jtag_flash.exeを実行します。
$ jtag_flash.exe blink.hex JTAG Flash Writer for LPC2214/2138 by OPTIMIZE Ver2.1 書き込み中 セクタ=0 アドレス=00000000 サイズ=2000 ...
USB Blasterの書き込み比べて、とても高速に書き込めます。
これで、EZ-ARM7のLEDが1秒間隔で点滅します。
EZ-ARM7に付属のjtag_stub.exeを使ってEclipseからリモートで デバッグすることができる。
デバッガーを使用する場合には、Cコンパイラーのオプションからオプティマイズを外し、 再度、makeを実行してください。
#compiler flags CPFLAGS = -g -Wall -Wstrict-prototypes -I$(ARMLIB) -I$(ARMLIB)/arch/$(ARCH) \ -I$(ARMLIB)/arch/$(ARCH)/include -Wa,-ahlms=$(<:.c=.lst)
Cygwinから、jtag_stubを起動する
$ jtag_stub LPC2214/2138 GDB stub Server Ver2.1 by OPTIMIZE. GDBとの接続待機中(localhost:2159)...
最後のlocalhost:2159がスタブの接続待ちポートです。 この番号を記録しておきます。
Eclipseのデバッグ設定タグで
Commandsタグの
target remote 192.168.1.19:2159
symbol-file blink.elf load blink.elf br main continue
デバッガで、ステップ処理、変数の値も確認でき、応答速度も速く、実際のデバッグにも十分使えます。
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