[[Arduino勉強会]] #contents 2016/03/20からのアクセス回数 &counter; ** Ardublockとは [#t9051ac0] MITメディアラボで開発されたプログラム言語Scratchライクな開発環境を Arduinoでも使えるようにしたのが、Ardublockです。 以下の様にマウスでブロックを並べてプログラムを描くので、 小さなお子さんでも簡単にスケッチ (Arduinoではプログラムをこう呼びます) を描くことができます。 &ref(th_Set_DigitalPin.png); ** ワンコインArduino(lbedGemma)を組み立てる [#nabbb3a4] 小学生でも楽しめるようにワンコイン(500円程度)で体験できるArduino をブレッドボーで作ってみましょう。 &color(red){ワンコインArduinoは、trinketloaderのブートローダーをしているため、個人で利用するのは問題ありませんが、このブートローダを商品に利用することはできませんので、ご注意ください}; [[Arduino勉強会/16-ワンコイン・マイコンlbedGemma]] ではじめて作ったワンコインArduinoから少し改良して、2つのタイプのワンコインArduinoを用意しました。 - スケッチの書き込み用に作成したGemmaライター版 &ref(gemma_writer.png); - 初代のワンコインArduinoと同様にブレッドボードで様々な実験をする実験版 ((配線を若干変更し、すっきりしました。)) &ref(Gemma_pic.png); 製作で注意する点は、USBミニコネクターにつながっている抵抗が75Ω(紫、緑、黒、金)で、 残り2本の抵抗が1kΩ(茶、黒、赤、金)です。LEDは長い線が抵抗と同じ列の穴に差してください。 マイコンは、●のくぼみ(赤の矩形で囲んだところ)がある場所が1番ピンで左下に位置するように差してください。 *** 部品表 [#je4f0f40] すべての部品は、 [[秋月>http://akizukidenshi.com/catalog/default.aspx]] から購入できます。以下は実験版の部品一覧です。 | 部品名 | 数量 | 通販コード | 価格 | 備考 |h | ATtiny85 | 1 | I-09573 | 160円 | | | ブレッドボード BB-801 | 1 | P-05294 | 200円 | P-00315でもよい | | ミニBメスUSBコネクタ | 1 | K-05258 | 200円 | | | 赤色LED | 1 | I-00562 | 350円 | 100個入り | | 抵抗 75Ω | 2 | R-25750 | 100円 | 100個入り | | 抵抗 1KΩ | 2 | R-25102 | 100円 | 100個入り | | ジャンパーワイヤセット | 1 | P-00288 | 400円 | 単線ワイヤーでも可 | ** Arduino IDE [#e6f5de4a] 現時点(2016/03/20)での最新のArduino IDEは1.6.8ですが、 ワンコインArduinoが正常に動作すると確認されている1.6.4をインストールします。 *** Mac OSXのインストール方法 [#q8b587a7] 以下のURLから1.6.4版のMAC OS Xをダウンロードしてください。 - https://www.arduino.cc/en/Main/OldSoftwareReleases#previous ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、Applicationフォルダにコピーしてください。 *** Windows XPのArduino IDEのインストール方法 [#z11d3291] 以下のURLから1.6.4版のWindows Installerをインストールしてください。 - https://www.arduino.cc/en/Main/OldSoftwareReleases#previous ダウンロードしたarduino-1.6.4-windows.exeを実行するとインストールが実行されます。 指示に従ってインストールしてください。 *** Usbtinyのドライバーのインストール方法 [#ca912ce9] Windowsの場合、Arduino IDEの他にUsbtinyのドライバーも合わせてインストールします。 usbtiny_signed_8.zipを解凍し、XPの場合installer_x86.exeを実行します。 64bitのCPUの場合には、installer_x64.exeを実行してください。 GemmaをWindowsに接続すると「新しいハードTrinketを検出しました」とでるので、 ドライバーの場所を解凍したディレクトリにセットして、インストールします。 *** Adafruit Gemmaのブートローダーの書き込み [#kb5b85d1] Adafruit Gemmaのブートローダーの書き込みには、別のArduino(ここではArduino Pro Mini 5V版)を使います。 ((ブートローダの書き込みには5V版のArduinoが必要です。)) 別のArduinoとATtiny85との接続は、以下の様にします。 | ATtiny85 | Arduino |h | 8番ピン VCC | 5V | | 4番ピン GND | GND | | 1番ピン Reset | 10番ピン | | 5番ピン PB0 | 11番ピン | | 6番ピン PB1 | 12番ピン | | 7番ピン PB2 | 13番ピン | ATtiny85のピンの説明をデータシートから引用します。 &ref(ATtiny85_pins.png); Adafruit Gemmaのブートローダは、以下のURLで公開されていますので、これをArduinoに書き込みます。 - https://learn.adafruit.com/introducing-trinket/repairing-bootloader シリアルモニターを開き9600 baudにセットし、以下のメッセージが出力されたら、「G」を入力します。 #pre{{ Trinket loader! Type 'G' or hit BUTTON for next chip }} 書き込みの途中で以下の様なメッセージが出力されます。 #pre{{ Starting Program Mode [OK] Reading signature:930B Searching for image... Found "blankfull.hex" for attiny85 Setting fuses Set Low Fuse to: F1 -> A000 Set High Fuse to: D5 -> A800 Set Ext Fuse to: 6 -> A400 Verifying fuses... Low Fuse: 0xF1 is 0xF1 High Fuse: 0xD5 is 0xD5 Ext Fuse: 0x6 is 0x6 Setting fuses Verifing flash... Flash verified correctly! Verifying fuses... Fuses verified correctly! *OK!* }} &ref(trinket_loader_writer.png); 勉強会に参加された方には、その場でATtiny85にブートローダーを書き込んでいただきます。 ((どうしても自分で書き込むことができない方は、ATtiny85と切手付きの返信用封筒を同封して送って頂きましたら、ブートローダを書き込んで返送します。take.pwave@gmail.comまでご連絡ください。ただし、お一人様1個までとさせて頂きます。)) ** Ardublockのインストール [#e7e30adf] 本家のArdublockのサイトでは、ATtiny85用のArdublockが提供されていないため、 公開されているソースに追加し、ワンコインArduino用のArdublockを作成しました。 以下のリンクをクリックするか、Facebookの「工作プロジェクト」からダウンロードし、Arduinoのファイルが保存されているフォルダ(Mac OSXだと文書の下のArduinoフォルダ、Windowsだとマイドキュメントの下のArduinoフォルダ)のtoolsフォルダ((ない場合にはtoolsフォルダを作ってください。))に入れてください。 - &ref(ArduBlockTool.zip); - [[工作プロジェクトのArdublockファイル>https://www.facebook.com/groups/takaoka.handicrafts/905492376234775/]] ** ArdublockでLチカを作ってみよう [#u89f16bf] Lチカというのは、LEDをチカチカさせることで、Arduinoやマイコンを使った電子工作で最初に作るプログラムです。 *** Arduino IDEの設定 [#w2151f33] それでは、インストールが完了したArduino IDEを起動しましょう。Arduinoのアイコンをダブルクリックします。 以下の様なsetupとloopが定義されたスケッチが表示されます。 ツールメニューで以下の項目を設定します。 - ツール>ボード>Arduino Gemma - ツール>書込装置>USBtinyISP &ref(setup_IDE_for_Gemma.png); まずは、確認のために以下のスケッチをコピーして、ファイルメニューから名前を付けて保存を選択し、Gemma_Blinkとしてください。 #pre{{ int led = 1; void setup() { pinMode(led, OUTPUT); } void loop() { digitalWrite(led, HIGH); // turn the LED on (HIGH is the voltage level) delay(1000); // wait for a second digitalWrite(led, LOW); // turn the LED off by making the voltage LOW delay(1000); // wait for a second } }} ワンコインArduinoのUSBケーブルをパソコンに接続すると赤のLEDが10秒間明るくなったり、暗くなったりします。 この間に、ファイルメニューから書込装置を使って書き込むを選択します。 成功すると「マイコンボードへの書き込みが完了しました。」と表示され、LEDが1秒間隔に点滅します。 *** Ardublockを開いてみる [#yec48eae] Ardublockで作られたスケッチを保存するため、ファイルの「新規ファイル」を選択し、 ファイルメニューから「名前を付けて保存」を選択し、AruduBlock_Workの名前で保存します。 ツールメニューからArbuBlockを選択すると、以下の様な画面が表示されます。 &ref(th_Ardublock_untitled.png); 左側に色んなツールが並び、画面中央(スケッチ画面)に「ずっと 実行」のパネルがあります。 「ピン」のツールをクリックし、「デジタルピン」をスケッチ画面にドラックします。 &ref(th_Set_DigitalPin.png); これを「ずっと 実行」の中に入れます。 次に「制御」から「delay MILLIS ミリ秒」を同様にスケッチ画面にドラッグします。 &ref(th_drag_delay.png); これを繰り返します。2回目のデジタルピンに値を設定の右下のHIGHをLOWに変更すると以下の様になります。 &ref(th_block_blink.png); これでスケッチは完成です。「名前をつけて保存」ボタンを押してBlinkという名前で保存します。 *** スケッチを動かしてみる [#q46b2777] ワンコインArduinoのUSBケーブルをパソコンに接続し、「Arduinoにアップロード」を押します。 ArduBlock_Workの画面にArduinoのスケッチが生成され、ワンコインArduinoに書き込まれ、LEDが点滅します。 試しに、「delay MILLIS ミリ秒」の1000の値を555に変えて、もう一度USBケーブルを接続し直して、 「Arduinoにアップロード」を押して見てください。点滅が速くなっています。 ** コメント [#mcd49dbe] #vote(おもしろかった[2],そうでもない[0],わかりずらい[0]) #vote(おもしろかった[2],そうでもない[0],わかりずらい[1]) 皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。勉強会で分からなかったこと等、お気軽に問い合わせて下さい。 スパム防止に画像の文字列も入力してください。 - Kazuhiro Abeさまのご指摘により、Scratchという表現から「Scratchライクな開発環境」に変更しました。 -- [[竹本 浩]] &new{2016-03-20 (日) 21:40:33}; #comment_kcaptcha