#freeze [[FrontPage]] #contents 2010/03/22からのアクセス回数 &counter; ここでは、sage上でFastICAを使って独立成分分析をする方法に説明します。 2015/08/09にsklearnとPySoundFileを使用しるように改編しました。 このページのsageノートブックは、以下のURLで見ることができます。 http://www15191ue.sakura.ne.jp:8000/home/pub/21/ ** 必要なライブラリ [#p5f4ece3] 残念ながら、sage上にはFastICAのアルゴリズムは実装されていません。 以前は、MDPとAudiolabを使っていましたが、MDPはsklearnに吸収され、 Audiolabはサポートされていません。 そこで、Audiolabの代わりに [[PySoundFile>https://github.com/bastibe/PySoundFile]] をインストールします。 - PySoundFile: Audiolabと同様にlibsndfileを使ってオーディオファイルを扱うためのライブラリ *** audiolabのインストール [#c104b11f] audiolabは、 libsndfileを内部で使用しており、 他のライブラリも必要とするため、 以下のようにインストールしました。 - MacPortを使ってaudiolabをインストールします #pre{{ $ sudo port install py26-scikits-audiolab }} 内部でgcc version4をインストールするので、結構時間がかかります。 - PySoundFileのインストール PySoundFileは、 libsndfileとlibffiを内部で使用しており、 他のライブラリも必要とするため、 以下のようにインストールしました。 - CentOSでのインストール #pre{{ $ sudo yum install libsndfile libffi-devel }} - sageのpythonを使ってインストールします #pre{{ $ sage -sh (sage-sh) $ easy_install cffi (sage-sh) $ easy_install pysoundfile }} ** 簡単な例題を解く [#t9f7eb6c] [[A simple FastICA example>http://www.endolith.com/wordpress/2009/11/22/a-simple-fastica-example/]] の例題に沿ってsage上で独立成分分析(ICA)を試してみましょう。 例では、2つのモノラル信号を配合を少し変えて混合した音源を2個、左右の音に録音したWavファイル を入力とします。 [[2つの信号を混合した音(右クリックでファイルをダウンロードして再生してください)>http://www.pwv.co.jp/sound/mixed.wav]] *** 必要なインポート [#ja2bb28c] 必要なインポート文は、以下の通りです。 sageへの入力: #pre{{ # 必要なインポート # FastICAのパッケージ先が変更になった # from mdp import fastica from sklearn.decomposition import FastICA # scikits.audiolabは、メンテナンスされなくなったので、PySoundFileに変更した(2015/08/08) import soundfile as sf from numpy import abs, max }} *** オーディオファイルの読み込み [#vd635083] WAVファイルの読み込み関数wavreadを使ってオーディオファイルの音源を 2個の配列に取り込みます。 sageへの入力: #pre{{ # 2つの信号を混合したWavファイルを読み込む # recording, fs, enc = wavread(DATA + 'mixed.wav') recording, fs = sf.read(DATA + 'mixed.wav') }} *** ICAを解く [#bdcc9bcc] fastica関数を使って2個の音源を分離します。 sageへの入力: #pre{{ # 左右2チャンネルの信号に対して、FastICAを適用する decomposer = FastICA(n_components=2) decomposer.fit(recording) sources = decomposer.transform(recording) # 出力レベルを1にノーマライズする sources /= max(abs(sources), axis = 0) }} *** オーディオファイルへの書き込み [#h684e398] 抽出された2個の音源を左右の音に持つオーディオファイルを作成します。 sageへの入力: #pre{{ sf.write(sources, DATA + 'source.wav', samplerate=fs) }} *** 結果ファイルの確認方法 [#qa37b265] 残念ながらsageで直接オーディオファイルを再生することができないため、 以下のようにファイルをダウンロードして再生してください。 sageへの入力: #pre{{ # 結果を確認する方法 html('<a href="source.wav">結果(右クリックでファイルをダウンロードして再生してください)</a>') }} [[結果(右クリックでファイルをダウンロードして再生してください)>http://www.pwv.co.jp/sound/sources.wav]] ** コメント [#g867fa73] #vote(おもしろかった[11],そうでもない[0],わかりずらい[0]) #vote(おもしろかった[12],そうでもない[0],わかりずらい[0]) 皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。 - ライブラリを刷新しました。 -- [[竹本 浩]] &new{2015-08-09 (日) 08:41:02}; #comment_kcaptcha