電子工作/もう一度トランジスタ
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2013/03/30からのアクセス回数 &counter;
** 未整理のトランジスタ [#hd081dd5]
以前[[はじめてのトランジスタ回路設計>http://www.amazon.co...
をPSpiceを使ってさらっていたのですが、どうもきちんと理解...
同じ著者の黒田氏がトラ技に書かれた特集を一冊にまとめた
[[実験で学ぶトランジスタ・アンプの設計>http://www.amazon....
(以降、実験本と書きます)をベースに勉強をやり直してみま...
この本で使われているプリント基板と部品をまとめたパッケー...
地方に住む私でも実験を楽しめました。
** 実験本のすばらしいところ [#e05d07f1]
実験本のすばらしいところを以下にまとめてみました。
- 理論値と実際の回路の測定値の差がどのように生じているか...
- パソコンを使って信号発生と波形解析を行うため、これまで...
- SPICEと小信号等価回路で回路の設計方法を分かりやすく説明...
- 付属のプリント基板で実験しながら進めていくことができる点
** 1石トランジスタ回路 [#s34882e0]
トランジスタの発見が如何に大変なことだったのかを知るよい...
[[電子立国 2回 トランジスタの誕生>http://www.nicovideo....
です。
トランジスタを増幅回路として使う場合、その動作範囲がきわ...
&ref(fig1_8.png);
さっと読んでいると、見過ごしてしまうかも知れませんが、こ...
600mV-635mVです。
フリーのLTSpice((実験本では、SIMetrix/SIMPLISを使っていま...
&ref(fig1_3.png);
ちょっとわかりずらいですが、.setpを使ってVbiasを0.650, 0....
した結果が上記の図です。
Vbiasがこれだけずれただけで、Sin波が上部でつぶれたり、下...
*** 安定動作点を求める [#d30c960c]
実験本では、以下の手順で安定に動作する条件を求めています。
&ref(ofig1_3.png);
図1-3の回路では、無信号の時コレクターの電圧を2.5Vにすると...
$$
I_C = \frac{ V_{CC} - V_{CE} } { R_1 } = \frac{ 5 - 2.5 }...
$$
トランジスタ本では、\( V_{BE} = 0.6 V \) として説明してい...
&ref(fig1_6.png);
トランジスタを図1-6のような簡略化したエバースモル・モデル...
$$
I_C = \beta_{F} I_B
$$
$$
I_B = \frac{I_C}{\beta_F} \left( e^{\frac{q}{k T} V_{BE}}...
$$
を使い、指数の部分が1よりも遙かに大きいとして、
$$
I_B = \frac{I_C}{\beta_F} e^{\frac{q}{k T} V_{BE}}
$$
として、以下の式(1-8)となり、
$$
I_{C} = I_{S} e^{\frac{q}{k T} V_{BE}}
$$
から、
$$
\frac{ I_C } { I_S } = e^{\frac{q}{k T} V_{BE}}
$$
に変形し、両辺の対数(ln)を取ると
$$
ln \left( \frac{ I_C } { I_S } \right) = \frac{q}{k T} V_...
$$
となり、
$$
V_{BE} = \frac{k T} {q} ln \left( \frac{ I_C } { I_S } \r...
$$
が求まり、コレクター電流(\( I_C\))から\( V_{BE} \)を求...
- \(I_S\) : 飽和電流 SPiceモデルから1*E-23としている
- \( \beta_F \) : 順方向電流増幅率
- q : 電子の電荷 \(1.60217 \times 10 ^ {-19}\)
- k : ボルツマン例数 \(1.38065 \times 10 ^ {-23}\)
- T : 絶対温度 (25℃では、25 + 273.15 となる)
から電卓代わりに[[Sage>http://www.pwv.co.jp:8000/home/pub...
で計算すると、\( V_{BE} = -0.615 \)と求まりました。
** 実際の回路 [#ad84697a]
実験本では、エミッタを直接グランドに接続するタイプの例が...
&ref(tfig2_13.png);
図のコメントは独学のメモなので、間違っているかもしれませ...
*** 動作点を求める [#x7eafc50]
図2-14の動作点は、以下の連立方程式の解として求めることが...
$$
\left\{
\begin{eqnarray}
I_C & = & h_{FE} I_B \\
V_{CC} & = & V_{CE} + R_C ( I_B + I_C ) \\
V_{CE} & = & V_{BE} + R_{B2} I_B
\end{eqnarray}
\right.
$$
ここで、以下の値を代入し、[[Sage>http://www.pwv.co.jp:800...
で解くと、213.75KΩと求まります。
- \( h_{FE} \) : 170
- \( V_{CC} \) : 5V
- \( V_{CE} \) : 2.6V
- \( V_{BE} \) : 0.6V
- \( R_{C} \) : 1.5KΩ
*** TLSpiceで確認 [#u05ad3ba]
求まった値から抵抗220Kとし、回路にC1, Rb1を追加して、入力...
120, 170, 240に変えてシミュレーションした結果を以下に示し...
&ref(TFig2_15.png);
LTSpiceは、シミュレーションを行った後で、いろいろな部分の...
*** プリント基板を作る [#md1d7f0e]
トランジスタ本のすごいところは、プリント基板に回路を描い...
[[手書きのプリント基板]]で紹介した回路が図2_15のプリント...
黒田氏はすごい人みたいですが、初っぱなの図2-16でケアレス...
&ref(TF2_16.png);
出来上がった基板が、以下のCE01基板です。トランジスタ本は...
&ref(CE01.png);
作ったときは、PSoCで出力した1KHzの信号をオシロスコープで...
*** 作った基板を実際に動かしてみる [#w41df3e4]
実験本では、テスト用の信号発生と結果の解析にパソコンのソ...
以下のサイトからGW150.ZIPとWS151.ZIPをダウンロードし、解...
[[efuのページ>http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/index.html]]
パソコンのイヤフォンとラインインと接続するために、以下の...
秋月で販売されている3.5mmジャックをブレッドボードに接続す...
&ref(fig2_11.png);
ブレッドボードでは、半固定抵抗を付けた回路が作れなかった...
&ref(adapter.png);
次に、波形発生ソフトWaveGene 1.5を起動し、Wave1を1KHzのサ...
以下の様な波形が生成され、スピーカで聞くときれいなピーと...
&ref(WG_out.png);
波形測定のWaveSpectraも起動します。右端の設定ボタンをクリ...
これで、録音ボタンを押すと以下の様に出力波形とそのスペク...
&ref(CE01_out_sig.png);
1KHzにカーソル持って行き、クリックすると左にCursorの値が...
上記の図ですと、-8.86dbと出ています。
チャネルを変更して、オリジナルの波形でも同様に測定すると...
&ref(CE01_org_sig.png);
ゲインGは、26.8dbで、倍率では、21.8倍と計算されました。
$$
G = -8.86 - (-35.63)
$$
** CE01の周波数特性 [#w3512076]
回路のVsのACの値に1をセットし、シミュレーション設定を以下...
#pre{{
.ac dec 20 10 100K
}}
結果は、この回路の周波数毎のゲインが周波数特性として表示...
&ref(CE01_Gain_calc.png);
そこで、WaveGeneのサイン波の周波数を20Hzから20KHzまで適当...
[[Sage>http://www.pwv.co.jp:8000/home/pub/50/]]
でアンプの出力とオリジナルの信号の差を取ってプロットした...
&ref(CE01_gain_real.png);
*** 周波数特性を求める簡単な方法 [#k64500a3]
一生懸命プロットして大変だったのですが、入力にホワイトノ...
時間領域でフィルターをかける(たたき込み)ことは、周波数...
((詳しくは、[[フィルタ(畳み込み)と窓(かけ算)>http://membe...
$$
y(t) = \int^{\infty}_{-\infty} h(t') x(t-t') dt' \Leftrig...
$$
そこで、WaveGeneの波形をホワイトノイズに変更して出力のス...
&ref(CE01_Out_Spect.png);
計算値のゲインの図はY軸の範囲が狭いため、10Hzあたりで落ち...
** 不安定なコレクタ電流対策 [#b2df0b7b]
コレクターを直接グランドに接続するタイプでは、トランジス...
実験本の図2-5をLTSpiceで計算したのが、以下の図です。
&ref(fig2_5.jpg);
*** 負帰還を使う [#zfed5789]
不安定なコレクター電流を安定化するために、実験本の図2-6の...
((ほんと世の中には、頭のいい人がいるものです!))
&ref(fig2_6.png);
信号電圧を0とすると、\( V_{bias} \) は、以下のようになり...
$$
V_{bias} = V_{BE} + R_E I_E
$$
上記の式を\( I_E \)について解くと
$$
I_E = \frac{V_{bias} - V_{BE}} {R_E}
$$
\( V_E \) を0.6Vとすると、図2-6の エミッタ電流\( I_E \) ...
$$
I_E = \frac{1.6 - 0.6}{1000} = 1mA
$$
つまり、\( R_E \)に1KΩを入れることで\( I_E \)への\(V_{BE}...
*** 動作点 [#u707ef87]
動作点は、実験本式(1-8)と、
$$
I_C = I_S \left ( e^{\frac{q}{kT} V_{BE}} - 1 \right )
$$
以下の式からの交点から求めることができます。
$$
I_C = \frac{V_{bias} - V_{BE}}{R_E}
$$
これを
[[Sage>http://www.pwv.co.jp:8000/home/pub/50/]]
でプロットすると以下の様になります。(縦軸\(I_C\)、横軸\(...
&ref(fig2_7.png);
図から読み取ると77℃と27℃でのコレクター電流の変換は1目盛...
\( V_{bias} \) の式を\( V_{BE} \)について書き直すと、
$$
V_{BE} = V_{bias} - R_E I_E
$$
ですから、\( I_E \)が増えると\(V_{BE}\)は減少し、\(V_{BE}...
これが、電流の負帰還と言われる理由です。
*** ベース・バイアス用抵抗値の求め方 [#h6e5dce7]
実験本では、\(V_{baias} \)を2個の抵抗の分圧でセットする図...
(( ここで、\( R_1 \parallel R_2 は R_1 と R_2 の合成抵抗...
$$
V_B = \frac{R_1}{R_1 + R_2} - ( R_1 \parallel R_2 ) I_B
$$
&ref(fig2_8.png);
トラ技2013/08号で紹介されている、テブナンの定理を使って変...
&ref(tebunan.png);
しかし、この式の導出が説明されていないため、
[[電流帰還バイアス増幅回路>http://www.nteku.com/toransist...
を参考に以下の方法で、抵抗値を求めます。
設計の条件として、以下の項目を設定します。
- 電源電圧 \( V_{CC} \): 5V
- コレクタ電流: 1mA
- エミッタ電流 \( \simeq \) コレクタ電流: 1mA
- エミッタ電圧: 電源電圧の20%
- \( R_1 に流れる電流は、 I_B \) の20倍
- バイアス電圧 \(V_BE \) : 0.67V
- 直流電流増幅率 \( h_{FE} \) : 140
エミッタ抵抗 \( R_E \) は、以下のように計算されます。
$$
R_E = \frac{V_E} {I_E} = \frac{0.2 \times V_{CC}} {I_C} =...
$$
ベース電圧 \( V_B \)は、以下のようになります。
$$
V_B = V_{BE} + V_E = 0.67 + 1 = 1.67 V
$$
また、ベース電流は、
$$
I_B = \frac{I_C}{h_{FE}} = \frac{1 mA}{140} = 7.1 \mu A
$$
これより、\( R_1 \)は、
$$
R_1 = \frac{V_B}{I_1} = \frac{V_B}{20 \times I_B} = \frac...
$$
\( R_2 \)に流れる電流は、
$$
I_1 + I_B = (20 \times I_B) + I_B = 142 + 7.1 = 149.1 \mu A
$$
\( R_2 \)の電圧降下量 \( V_2 \)は、
$$
V_2 = V_{CC} - V_B = 5 - 1.67 = 3.33 V
$$
従って求める\( R_2 \)は、以下の計算から22kΩとなります。
$$
R_2 = \frac{V_2}{I_1 + I_B} = \frac{3.33 V} {149.1 \mu A}...
$$
** ゲインを求める [#q74b871d]
実験本のすごいところは、ゲインの計算値と実測値の違いをか...
ゲインは、以下の小信号等価回路を使って計算します。
&ref(fig2_10b.png);
式(1-8)を\(V_{BE}\)で微分することで以下の式を得ます。T=29...
$$
g_m \equiv \frac{\Delta I_C} {\Delta V_{BE}} = \frac{q}{k...
$$
求めるゲインの式は、以下のようになります。27℃での安定動作...
$$
A_V = \frac{v_{out}}{v_{in}} = \frac{- \Delta I_C R_4} {v...
$$
** コメント [#q25fa707]
#vote(おもしろかった[9],そうでもない[0],わかりずらい[0])
皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。
- テブナンを使った計算であることを追加しました。 -- [[竹...
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2013/03/30からのアクセス回数 &counter;
** 未整理のトランジスタ [#hd081dd5]
以前[[はじめてのトランジスタ回路設計>http://www.amazon.co...
をPSpiceを使ってさらっていたのですが、どうもきちんと理解...
同じ著者の黒田氏がトラ技に書かれた特集を一冊にまとめた
[[実験で学ぶトランジスタ・アンプの設計>http://www.amazon....
(以降、実験本と書きます)をベースに勉強をやり直してみま...
この本で使われているプリント基板と部品をまとめたパッケー...
地方に住む私でも実験を楽しめました。
** 実験本のすばらしいところ [#e05d07f1]
実験本のすばらしいところを以下にまとめてみました。
- 理論値と実際の回路の測定値の差がどのように生じているか...
- パソコンを使って信号発生と波形解析を行うため、これまで...
- SPICEと小信号等価回路で回路の設計方法を分かりやすく説明...
- 付属のプリント基板で実験しながら進めていくことができる点
** 1石トランジスタ回路 [#s34882e0]
トランジスタの発見が如何に大変なことだったのかを知るよい...
[[電子立国 2回 トランジスタの誕生>http://www.nicovideo....
です。
トランジスタを増幅回路として使う場合、その動作範囲がきわ...
&ref(fig1_8.png);
さっと読んでいると、見過ごしてしまうかも知れませんが、こ...
600mV-635mVです。
フリーのLTSpice((実験本では、SIMetrix/SIMPLISを使っていま...
&ref(fig1_3.png);
ちょっとわかりずらいですが、.setpを使ってVbiasを0.650, 0....
した結果が上記の図です。
Vbiasがこれだけずれただけで、Sin波が上部でつぶれたり、下...
*** 安定動作点を求める [#d30c960c]
実験本では、以下の手順で安定に動作する条件を求めています。
&ref(ofig1_3.png);
図1-3の回路では、無信号の時コレクターの電圧を2.5Vにすると...
$$
I_C = \frac{ V_{CC} - V_{CE} } { R_1 } = \frac{ 5 - 2.5 }...
$$
トランジスタ本では、\( V_{BE} = 0.6 V \) として説明してい...
&ref(fig1_6.png);
トランジスタを図1-6のような簡略化したエバースモル・モデル...
$$
I_C = \beta_{F} I_B
$$
$$
I_B = \frac{I_C}{\beta_F} \left( e^{\frac{q}{k T} V_{BE}}...
$$
を使い、指数の部分が1よりも遙かに大きいとして、
$$
I_B = \frac{I_C}{\beta_F} e^{\frac{q}{k T} V_{BE}}
$$
として、以下の式(1-8)となり、
$$
I_{C} = I_{S} e^{\frac{q}{k T} V_{BE}}
$$
から、
$$
\frac{ I_C } { I_S } = e^{\frac{q}{k T} V_{BE}}
$$
に変形し、両辺の対数(ln)を取ると
$$
ln \left( \frac{ I_C } { I_S } \right) = \frac{q}{k T} V_...
$$
となり、
$$
V_{BE} = \frac{k T} {q} ln \left( \frac{ I_C } { I_S } \r...
$$
が求まり、コレクター電流(\( I_C\))から\( V_{BE} \)を求...
- \(I_S\) : 飽和電流 SPiceモデルから1*E-23としている
- \( \beta_F \) : 順方向電流増幅率
- q : 電子の電荷 \(1.60217 \times 10 ^ {-19}\)
- k : ボルツマン例数 \(1.38065 \times 10 ^ {-23}\)
- T : 絶対温度 (25℃では、25 + 273.15 となる)
から電卓代わりに[[Sage>http://www.pwv.co.jp:8000/home/pub...
で計算すると、\( V_{BE} = -0.615 \)と求まりました。
** 実際の回路 [#ad84697a]
実験本では、エミッタを直接グランドに接続するタイプの例が...
&ref(tfig2_13.png);
図のコメントは独学のメモなので、間違っているかもしれませ...
*** 動作点を求める [#x7eafc50]
図2-14の動作点は、以下の連立方程式の解として求めることが...
$$
\left\{
\begin{eqnarray}
I_C & = & h_{FE} I_B \\
V_{CC} & = & V_{CE} + R_C ( I_B + I_C ) \\
V_{CE} & = & V_{BE} + R_{B2} I_B
\end{eqnarray}
\right.
$$
ここで、以下の値を代入し、[[Sage>http://www.pwv.co.jp:800...
で解くと、213.75KΩと求まります。
- \( h_{FE} \) : 170
- \( V_{CC} \) : 5V
- \( V_{CE} \) : 2.6V
- \( V_{BE} \) : 0.6V
- \( R_{C} \) : 1.5KΩ
*** TLSpiceで確認 [#u05ad3ba]
求まった値から抵抗220Kとし、回路にC1, Rb1を追加して、入力...
120, 170, 240に変えてシミュレーションした結果を以下に示し...
&ref(TFig2_15.png);
LTSpiceは、シミュレーションを行った後で、いろいろな部分の...
*** プリント基板を作る [#md1d7f0e]
トランジスタ本のすごいところは、プリント基板に回路を描い...
[[手書きのプリント基板]]で紹介した回路が図2_15のプリント...
黒田氏はすごい人みたいですが、初っぱなの図2-16でケアレス...
&ref(TF2_16.png);
出来上がった基板が、以下のCE01基板です。トランジスタ本は...
&ref(CE01.png);
作ったときは、PSoCで出力した1KHzの信号をオシロスコープで...
*** 作った基板を実際に動かしてみる [#w41df3e4]
実験本では、テスト用の信号発生と結果の解析にパソコンのソ...
以下のサイトからGW150.ZIPとWS151.ZIPをダウンロードし、解...
[[efuのページ>http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/index.html]]
パソコンのイヤフォンとラインインと接続するために、以下の...
秋月で販売されている3.5mmジャックをブレッドボードに接続す...
&ref(fig2_11.png);
ブレッドボードでは、半固定抵抗を付けた回路が作れなかった...
&ref(adapter.png);
次に、波形発生ソフトWaveGene 1.5を起動し、Wave1を1KHzのサ...
以下の様な波形が生成され、スピーカで聞くときれいなピーと...
&ref(WG_out.png);
波形測定のWaveSpectraも起動します。右端の設定ボタンをクリ...
これで、録音ボタンを押すと以下の様に出力波形とそのスペク...
&ref(CE01_out_sig.png);
1KHzにカーソル持って行き、クリックすると左にCursorの値が...
上記の図ですと、-8.86dbと出ています。
チャネルを変更して、オリジナルの波形でも同様に測定すると...
&ref(CE01_org_sig.png);
ゲインGは、26.8dbで、倍率では、21.8倍と計算されました。
$$
G = -8.86 - (-35.63)
$$
** CE01の周波数特性 [#w3512076]
回路のVsのACの値に1をセットし、シミュレーション設定を以下...
#pre{{
.ac dec 20 10 100K
}}
結果は、この回路の周波数毎のゲインが周波数特性として表示...
&ref(CE01_Gain_calc.png);
そこで、WaveGeneのサイン波の周波数を20Hzから20KHzまで適当...
[[Sage>http://www.pwv.co.jp:8000/home/pub/50/]]
でアンプの出力とオリジナルの信号の差を取ってプロットした...
&ref(CE01_gain_real.png);
*** 周波数特性を求める簡単な方法 [#k64500a3]
一生懸命プロットして大変だったのですが、入力にホワイトノ...
時間領域でフィルターをかける(たたき込み)ことは、周波数...
((詳しくは、[[フィルタ(畳み込み)と窓(かけ算)>http://membe...
$$
y(t) = \int^{\infty}_{-\infty} h(t') x(t-t') dt' \Leftrig...
$$
そこで、WaveGeneの波形をホワイトノイズに変更して出力のス...
&ref(CE01_Out_Spect.png);
計算値のゲインの図はY軸の範囲が狭いため、10Hzあたりで落ち...
** 不安定なコレクタ電流対策 [#b2df0b7b]
コレクターを直接グランドに接続するタイプでは、トランジス...
実験本の図2-5をLTSpiceで計算したのが、以下の図です。
&ref(fig2_5.jpg);
*** 負帰還を使う [#zfed5789]
不安定なコレクター電流を安定化するために、実験本の図2-6の...
((ほんと世の中には、頭のいい人がいるものです!))
&ref(fig2_6.png);
信号電圧を0とすると、\( V_{bias} \) は、以下のようになり...
$$
V_{bias} = V_{BE} + R_E I_E
$$
上記の式を\( I_E \)について解くと
$$
I_E = \frac{V_{bias} - V_{BE}} {R_E}
$$
\( V_E \) を0.6Vとすると、図2-6の エミッタ電流\( I_E \) ...
$$
I_E = \frac{1.6 - 0.6}{1000} = 1mA
$$
つまり、\( R_E \)に1KΩを入れることで\( I_E \)への\(V_{BE}...
*** 動作点 [#u707ef87]
動作点は、実験本式(1-8)と、
$$
I_C = I_S \left ( e^{\frac{q}{kT} V_{BE}} - 1 \right )
$$
以下の式からの交点から求めることができます。
$$
I_C = \frac{V_{bias} - V_{BE}}{R_E}
$$
これを
[[Sage>http://www.pwv.co.jp:8000/home/pub/50/]]
でプロットすると以下の様になります。(縦軸\(I_C\)、横軸\(...
&ref(fig2_7.png);
図から読み取ると77℃と27℃でのコレクター電流の変換は1目盛...
\( V_{bias} \) の式を\( V_{BE} \)について書き直すと、
$$
V_{BE} = V_{bias} - R_E I_E
$$
ですから、\( I_E \)が増えると\(V_{BE}\)は減少し、\(V_{BE}...
これが、電流の負帰還と言われる理由です。
*** ベース・バイアス用抵抗値の求め方 [#h6e5dce7]
実験本では、\(V_{baias} \)を2個の抵抗の分圧でセットする図...
(( ここで、\( R_1 \parallel R_2 は R_1 と R_2 の合成抵抗...
$$
V_B = \frac{R_1}{R_1 + R_2} - ( R_1 \parallel R_2 ) I_B
$$
&ref(fig2_8.png);
トラ技2013/08号で紹介されている、テブナンの定理を使って変...
&ref(tebunan.png);
しかし、この式の導出が説明されていないため、
[[電流帰還バイアス増幅回路>http://www.nteku.com/toransist...
を参考に以下の方法で、抵抗値を求めます。
設計の条件として、以下の項目を設定します。
- 電源電圧 \( V_{CC} \): 5V
- コレクタ電流: 1mA
- エミッタ電流 \( \simeq \) コレクタ電流: 1mA
- エミッタ電圧: 電源電圧の20%
- \( R_1 に流れる電流は、 I_B \) の20倍
- バイアス電圧 \(V_BE \) : 0.67V
- 直流電流増幅率 \( h_{FE} \) : 140
エミッタ抵抗 \( R_E \) は、以下のように計算されます。
$$
R_E = \frac{V_E} {I_E} = \frac{0.2 \times V_{CC}} {I_C} =...
$$
ベース電圧 \( V_B \)は、以下のようになります。
$$
V_B = V_{BE} + V_E = 0.67 + 1 = 1.67 V
$$
また、ベース電流は、
$$
I_B = \frac{I_C}{h_{FE}} = \frac{1 mA}{140} = 7.1 \mu A
$$
これより、\( R_1 \)は、
$$
R_1 = \frac{V_B}{I_1} = \frac{V_B}{20 \times I_B} = \frac...
$$
\( R_2 \)に流れる電流は、
$$
I_1 + I_B = (20 \times I_B) + I_B = 142 + 7.1 = 149.1 \mu A
$$
\( R_2 \)の電圧降下量 \( V_2 \)は、
$$
V_2 = V_{CC} - V_B = 5 - 1.67 = 3.33 V
$$
従って求める\( R_2 \)は、以下の計算から22kΩとなります。
$$
R_2 = \frac{V_2}{I_1 + I_B} = \frac{3.33 V} {149.1 \mu A}...
$$
** ゲインを求める [#q74b871d]
実験本のすごいところは、ゲインの計算値と実測値の違いをか...
ゲインは、以下の小信号等価回路を使って計算します。
&ref(fig2_10b.png);
式(1-8)を\(V_{BE}\)で微分することで以下の式を得ます。T=29...
$$
g_m \equiv \frac{\Delta I_C} {\Delta V_{BE}} = \frac{q}{k...
$$
求めるゲインの式は、以下のようになります。27℃での安定動作...
$$
A_V = \frac{v_{out}}{v_{in}} = \frac{- \Delta I_C R_4} {v...
$$
** コメント [#q25fa707]
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皆様のご意見、ご希望をお待ちしております。
- テブナンを使った計算であることを追加しました。 -- [[竹...
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